上高地から涸沢カールまで日帰り登山 コロナ渦で紅葉
新宿バスタから高速バスに乗って早朝に上高地に着き、上高地バスターミナルから涸沢ヒュッテまでハイキングしてきました。
片道5時間で帰り道5時間。往復10時間、往復距離は約34㎞。休憩約2時間入れて12時間の旅でした。とてつもなく疲弊しました。
無謀でした。歩く距離が長すぎると分かっているのに、自分はなんで日帰りで行けると思ったんだろう。計画性が無さ過ぎでした。
でも、天気予報は晴れだし、他の日は休めないし、紅葉シーズンで宿は満室だし、バスも満席だし。涸沢カールの紅葉を見るチャンスはこの日しかない、と思い込み日帰りに決めました。
1度はこの目で見てみたい涸沢カールの紅葉。最終的に見れたのですが、あまりにも疲れて、涸沢カールを見た感動よりも足が疲れで動かなくなったことしか印象に残ってません。
さらにコロナ渦でのハイキング。秋の涸沢カールは人気なので人でが多く、コロナに怯えながらマスクを着け外しでさらに体力を消耗。
もうツライ思いしか残っていませんが晴れて綺麗な景色が見れたのが唯一の救いでした。これで曇ったり雨降ったりしたら激しく落ち込んでいたはず。
ということで、上高地から涸沢カールまでの所要時間、道程の景色の写真、そしてコロナ渦の登山状況について紹介したいと思います。
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上高地から涸沢までのルートマップ
以下のマップのオレンジ色のルートを歩きました。上高地バスターミナルから横尾まではほぼ平坦な道を歩き続けます。
私の歩くペースは1km約15分なので、上高地から横尾まで約11kmだと、合計2時間半以上歩く計算になります。
その後に横尾から涸沢ヒュッテまでは登山道なので、2時間半歩いた後に約6km登山してようやく涸沢ヒュッテに到着します。私の場合、涸沢ヒュッテまでの6kmの登山道は2時間半かかりました。
片道合計5時間。相当疲れます。着いた頃には足裏が痛くなって歩きづらくなっていました。帰りも5時間なのに。。。
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上高地バスターミナル～明神（約3km、所要時間：約45分）
上高地バスターミナルから明神までの道は歩きやすかったです。
上高地バスターミナルを出発した時間は朝の5時半。河童橋付近はまだ暗い。
歩き始めて約30分で明神岳の絶景が！日が昇り始めて山を綺麗なオレンジ色に染めてます。
川沿いを歩いて間もなくして明神に到着。距離は3km。所要時間は45分でした。
早朝は人が少なく、空気が澄んでて歩いて気持ち良かったです。
明神～徳沢（約3.4km、所要時間：約45分）
明神から徳沢も川沿いを歩いて行きます。段々日が昇ってきて、良い景色が見え始めてきます。まだ早朝なので人通りは少なかったです。
低い位置に雲が出ていたのが印象的でした。川の向こうを見てみると山をぐるっと回って歩いてきたんだな～と実感します。上高地バスターミナルからもう既に6km以上歩きました。今のところまだ元気。
ここから少し歩くと徳沢ロッジに着きます。いっぱいテント張ってありました。所要時間は約45分でした。
徳沢～横尾（約5.6km、所要時間：約60分）
徳沢ロッジを出て横尾を目指します。
下の写真のような景色は常に見えるわけではなく、歩いていると時々開けた場所があるので、そこで見れる感じです。
途中何度か資材運搬道路を車両が走行していたのが気になりました。あの車に乗って横尾まで行けたらどれだけ幸せなのか想像しつつ、無心で歩き続けました。
歩いて約60分。ようやく横尾に到着しました。上高地バスターミナルから約11km。久しぶりにこんな長距離歩きました。
でも、ここから登山道。これからが本番です。
登山口には、涸沢方面への登山者は14時以降の入山は控えてください、の案内がありました。14時以降だと横尾から涸沢ヒュッテに到着する頃には暗くなり始めてるから、確かに危険です。
横尾登山口は混雑はしてなかったですが、登山者は多数いました。
横尾～本谷橋（約2.8km、所要時間：45分）
少し休憩してから横尾登山口を出発です。橋を渡ります。
そんなに歩きづらい登山道ではないですが、岩が多かったです。開けた場所の景色は綺麗でした。
横尾から約2.8km歩くと本谷橋（ほんたにばし）に到着します。所要時間は約45分でした。標高は約1800m！
川が増水時は吊橋を渡らないといけないみたいです。
登山中のマスクについて
本谷橋までは登山者とのすれ違いが少なかったのです。しかしこの本谷橋を過ぎた登山道で、沢山の登山者と出会いました。登山道が狭いので結構近い距離ですれ違います。
しかも、登山者の殆どはマスクやネックゲイターを装着してません。はーはー呼吸しながら近づいてきます。さらにマスク無しで挨拶をしてきます。
登山中はマスクしていると熱中症になるリスクがあるということで、マスクはしなくても良いとは思います。しかし、せめて近い距離の時はマスクの装着が必要かなと思ったんですが、誰もマスクは着けてませんでした。
マスクやネックゲイターを付けていた登山者を見かけたのは2組ほど。あとは全てマスク無し。荒い呼吸をしながら狭い登山道で近づいてきます。
登山道で誰もいない時はマスクを外して、登山者を見かければマスクを着けるの繰り返しをしてましたが、そんなことをしている人は私だけ。他の登山者は気にしてない様子。コロナ感染に気を付けて神経質になって面倒なことを繰り返している私がおかしい感じがしました。
登山道ではディスタンスが近くても皆さん気にならないんですかね。
本谷橋～涸沢ヒュッテ（約2.4km、所要時間：100分）
本谷橋から約30分登ると、こんな感じで綺麗な景色が見れました。登山道はゴツゴツした岩が多かったですがそこまで歩きづらくはなかったです。歩く距離は長いですけど。下の写真は多分横尾本谷だと思います。
さらに10分程先を進むと開けた場所で景色を堪能できます。落石注意箇所なのでここで休憩するなの看板がありました。
Sガレ付近です。横尾を出発して約90分。ようやく穂高山が見えてきました。
登山道は若干紅葉していて綺麗でした。
辺りを見回してみると、紅葉は色づき始めな感じでした。景色はとても良かったです。
晴れて良かった！本当に景色が美しい！もうすぐ涸沢ヒュッテに到着かな。
そして、ようやく涸沢ヒュッテに到着しました。長かった。。。距離が。。。とても長かった。所要時間は横尾から約2時間半。上高地バスターミナルからは約5時間。長かった。。。
着いた頃は足がクタクタで足裏の土踏まず付近の骨が痛み始めてました。涸沢カールの景色を無事見れて安心したのか、どっと疲れが出ました。
涸沢ヒュッテ～涸沢小屋
涸沢ヒュッテの展望台から見える涸沢小屋は歩いて5分位でした。その小屋から奥穂高まで登っていけるのですが、もうそんな体力はありませんでした。帰る時間と距離も考えないといけないので、涸沢ヒュッテでゆっくり身体と足を休めました。
上級者向けのパノラマコースとか登ってみたかった。。。
1000円のカレーを食べて体力回復。絶景を見ながらのカレーは絶品でした。
飲み物や食べ物の平均金額は大体1000円でした。飲料水は協力金だったかな。それにしても晴れて良かった！雲も少なく良い天気！
涸沢小屋にも歩いて行ってみました。標高は2350m！日焼け注意です。日焼け止め無いなら顔や手を隠す等の対策しないと痛い思いします。
景色を堪能しながらゆっくり休憩しました。滞在時間は約2時間。お昼の12時半前に涸沢ヒュッテを後にしました。まだ足痛いけど。
涸沢ヒュッテ～上高地BT（約17km、所要時間：4時間45分）
帰りもひたすら歩きます。下りは登りよりは体力を消費しませんが、歩く距離が長いので徐々に足が痛くなります。
お昼を過ぎても未だに上り方面の登山者に多数遭遇しました。
涸沢ヒュッテを出て2時間後、横尾に到着。横尾で少し休憩してから帰り道を急ぎます。バスの最終が17時半（沢渡行きはもっと早い時間です）で、それに乗り遅れたら高額のタクシー（上高地バスターミナルから沢渡・平湯温泉まで7千円以上するそうです）を利用しないと帰れなくなります。
足が痛くて歩くのがしんどい。でも急がないと。歩くペースは上りよりも遅いです。あまりにも足が痛かったので、歩くスタイルを変更。腰を回して足を伸ばす歩行にして少しでも歩幅を大きくしました。
少し歩くスピードが速くなったのと、足にかかる負担が軽減された気がしました。それでもまだ痛いけど。
上高地バスターミナルの河童橋に着いた時間は17時15分。横尾から約2時間半もかかりました。帰りの合計所要時間は4時間45分。急いで歩いて良かった。バスに間に合いましたがギリギリでした。
17時過ぎているのにまだお土産屋さんが空いてたのでお土産を急いで購入。その後、バスのチケットを券売機で購入。バスの中は暖かく柔らかいシートに何十分も座れる喜びを噛みしめながら無事ホテルに戻れました。
上高地から涸沢までの日帰りはおすすめしない
日帰りはおすすめしません。長距離歩行が得意な方は別として、日頃長い距離歩いていない人には厳しい距離です。さらにこれで天候が悪かったら往復10時間では済まなかったと思います。
上りは遅いけど下りは速いかなと見積ってましたが、考えが甘かったです。片道17kmを歩くと足が痛くなって疲れるという当たり前なことを考えてませんでした。
長い時間平坦な道を10km以上歩くのと、長い時間登山で5km以上登るのでは、負担がかかる足の場所が違ってきます。私の場合は登るより長距離歩くのがつらかったです。行く前に気付くべきでした。
なので、長距離歩ける体力ある人は日帰りできると思います。私はもう無理です。人生で初めて1日で30km以上歩きました。
あと、マスクの取り外しがあまりにも面倒だったので今度はネックゲイター（通気性のあるクールタイプ）を付けて登山したいと思います。狭い登山道で近距離ですれ違う回数がかなり多く、毎度マスクを着けるのはとても面倒でした。しかも他の登山者の殆どがマスクしてなかったので、自分だけマスクを着けるのも面倒に感じました。
バスターミナルでバス待ちの際、マスクしてなかった登山者が全員マスクしてたのが印象的。狭い登山道より距離が保たれているのにマスクしている意味はなんなのかなと思いました。
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