以前勤めた会社では、TOEICの点数の底上げを図ろうと、色んな取り組みがありました。 その1つが毎週の部内会議を全て英語にするというアイディア。
参加者は全員日本人なのにわざわざ英語で会議する必要は無いと思いますが、TOEIC点数アップを理由に早々と決まってしまいました。
それで結局どうなったのか、変更に伴う苦労と残念な結末について紹介します。
部内会議の基本スタイルはパワーポイントが主流です。 お決まりのテンプレートにデザイン。内容を短くまとめて画像をメインに分かりやすい説明を求められます。
英語のプレゼン資料を作成するにあたり、皆が苦労した点は以下の通りです。
これを全部週明けの会議までに用意するのは一苦労です。 通常1~2時間で作成できる資料も、上記の手間を加えると倍以上の時間がかかり、他の通常業務にも影響します。
では実際のプレゼンを英語で聞いてみると、
通常の会議以上に静かな空気が流れていました。
英語が喋れる上司が得意気に英語で質問をしてみるものの、プレゼンターは質問内容を理解出来ない為、困るばかり。 結局、最後は上司が日本語で質問しなおすも、英語で回答出来ない為、日本語で答える結果に終わりました。
取り組み自体はとても良いと思いましたが、ちょっとこれでは会議の時間が余計にかかるだけでなく、プレゼン内容を皆が理解できているかどうか不明瞭で確かめようがありません。
会議の後、プレゼンした人のもとに参加者が多数集まって(上司の見ていないところで)、プレゼン内容の確認をしていました。 自分の仕事が関わるところがあるかも知れないので、聞いておかないと後で困るからです。
このように会議の後で聞けば英語で喋る必要も無く、内容の確認がスムーズに行くので皆これを続けました。
部内での会議は全て英語になりましたが、部外の方やお客さんを交えての会議は全て日本語でした。
お客さん相手に日本語は当たり前ですが、部外の方はそれぞれの部門の方針があるから英語で会議する必要性が無いそうです(他部門の方は特にTOEICの点数アップは目標にされていませんでした)。
英語で会議することで正しく情報が伝わらない恐れがあるので、今まで通り日本語で会議するように、と上司からお達しがありました。 部内では正しく伝わらなくてもいいのか、と皆が心の中で突っ込みしてるように見えました。
結局半年も経たない内に部内会議は全て日本語に戻りました。上司から説明された理由はTOEICの平均点が上がったからだそうです。
確かにTOEICの平均点は半年前に比べて微増しましたが、それよりも英語の会議によって情報が上手く共有されず業務に支障をきたす場面が多々あったのが本当の理由だったと思います。
英語で会議をする目的がTOEICの点数の底上げであったことがそもそもの間違いかもしれません。
海外の方を交えて英語で電話会議やプレゼンなどのコミュニケーションをする場面が無いのに、わざわざ日本人同士英語で会議する理由はどこにもありません。
TOEICの点数が上がるのは良いですが、日本人同士だとどれほど英語が上達したか確認するのが難しく、上手く話しが出来ているのか判断ができません。
英語で会議より1人1人外国人講師と個別英語レッスンの方が断然英語の上達に繋がると思いました。
結局、仕事で英語を喋れる海外の人と繰り返し話して、場数を増やし、慣れていかないと英語の上達は難しいかもしれません。
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