TOEICのスコアは何点ですか?もし900点以上あれば、就職に有利なはずです。
しかし、企業によってはTOEIC900点が逆にマイナスに働く場合があります。
私が働いていた企業では、TOEIC900点以上の方は全員不採用、逆に600点台の方を多く採用していました。
何故点数が低いほうが受かったのか、そこには個人的な理由がありました。
私が面接をしたTOEICが900点以上の方々が上司との面接で次々と落とされました。 逆にTOEIC650点くらいの方がどんどん受かり最終面接も通りました。
技術レベルは問題無かったのですが、それほど上手く英語で喋れてませんでした。
業務上、英語でのコミュニケーションが不可欠にも関わらず、何故TOEICの点数が 低い方が合格したのか、気になったので直接人事に聞いてみました。
回答は「わからない」でした。
「最終的に判断したのは、上司さんなので」 ということなので、上司に聞いてみました。
点数が低い人が欲しい
上司は、TOEIC高得点の割りに英語が上手く喋れてない印象があった、技術レベルが足りてない、意思疎通がスムーズじゃなかった、等々色々理由を説明してくれた。 どれも納得できるものではありませんでした。
(上司との面接で落とされた人は)英語力も高いし、コミュニケーションも上手くできるし、技術的な話しの理解も出来ていたと思いました。
私がしつこく質問を続けたら、色々喋り始めました。
「TOEICで高い点数の人材はいらない。英語教育プログラムに参加させてTOEICの点数を上げていけばいい。」
この英語教育プログラムというのは、この上司が担当をしているプログラムで、社員のTOEICの点数を向上させることを目的としたプログラムなのです。
部門のTOEIC平均点が伸びれば、会社が担当者を評価します。
これが理由かな?
目的より成果
中途採用の場合、「即戦力となる人材が必要なので、英語力は必須だ」と発言したのは他でもないこの上司さんです。
そのことについてやんわりと指摘したら、「徐々に英語力をアップしていけばいい」と方針転換されました。
どうもこの英語教育プログラムで成果を出すことが重要のようです。
確かに、TOEICの点数が高い人材を雇えば、それ以上の高得点を出すのは難しいですし、そもそも必要ないです。
でも会社として本当にこれでいいのだろうか。。。
予算の問題
さらに聞いてもいないのに、上司は喋り続けました。
「TOEICの点数が900点台の人は希望年収が高かった。部門予算を考慮しないといけない。」
そうなんだ、と思いつつ、でも即戦力が欲しいんなら仕方が無いのでは、とも思う。
問題は解決しない上仕事が増える
そしたら最後に私に向かって「是非このプログラムに協力して欲しい」とニコニコしながら言ってきました。
中途採用の目的は、既存メンバーが英語力に不安があり、それをカバーする為に即戦力が必要だ、という声が上がったからです。
でも、どうやら中途で入社する方々には英語教育プログラムで英語を上達してもらってから即戦力になるまで待たないといけないみたいです。
目的が違うのでは、と思っても口には出しません。
結局、既存メンバーの悩みは解決しない上、プログラムに協力するという仕事が増えます。
誰も文句が言えないこの会社が異常なのかもしれません。
このケースはこの会社特有なのかもしれません。
でもはっきり言えるのは、面接の合否は部門の責任者が最終的に決めるということです。
どれだけTOEICの点数が高くても、優秀な方でも、面接で上手く喋れても、その時々の責任者の思惑によって落とされます。
だったら、最初からTOEICの点数の条件を絞って募集すれば皆時間を無駄にせずに済むのにと思っても、これも口には出しません。
口に出せないことが多いのは疲れますよね。
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