外資系企業で中途採用のエンジニア面接官が思う採用される人の特徴

中途採用として入社して1年位経つと何故か人事から中途採用の面接官をお願いされることがあります。

理由は過去に面接官としての経験があるから。

もうひとつは、「一緒に働く人なので実際に話して、その人が適任か判断して欲しい」だそうです。

 いつも思うのが、私なんかがそんな判断してもいいのだろうか。。。人事じゃなくてエンジニアだし。

でも、断るわけにもいかないので、結局その面接の為の質問集を用意し、それにかかるの時間のスケジュール調整をする。

引き受けたからには真剣に面接をします。

 

ということで、私がいままで面接した方で、その後採用された方とそうじゃなかった方の違いや特徴について、自分が思ったことを語っていきたいと思います。

 

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職務履歴書に書いてある内容は思ってる以上に重要

職務履歴書に目を通すと、この方は

• 「プロジェクトマネージャーの経験があるんだー」
• 「この言語で開発経験の実績もあるから、トラブル対応も大丈夫かな」
• 「TOEIC900点以上、じゃあ英会話は大丈夫だな」

等、会う前に色々と確認するポイントがあります。全体的に確認して、私の場合、その内容をもとに質問集を作ります。

実際会って質問してみると。。。

• PMについて質問したら「はい、製品開発のプロジェクトマネジメントの経験があります。」の一言でその後自分から説明しない。えっ自信があるから履歴書に書いたのでは？
• 開発経験の実績について説明をお願いしても説明内容が短い。そこがアピールポイントだと思ったんだけど。。。
• 英語で質問したら、びっくりした顔をして、その質問に答えないで笑ってごまかす。TOEIC900以上あるんだから英会話できると思ってしまうが、そうじゃなかった。 （面接で緊張するのは当然ですよね。私も面接はかなり緊張しますが分からない時は笑わないほうがいいと思う）

面接を終えて、うーん、人事は優秀な方だと説明してくれたのに、と思ってしまう。

予約時間枠が大体1時間なのですが、この方の面接は30分位で終わりました。 「最後に何か質問はありますか？」タイムでそれほど質問も無かったので。

 人事の方に「XXさん、どうでした？」って聞かれたら正直に答えるしかありません。技術面は問題無かったと思いますが。。。と言葉に詰まると、人事の方も「あーそうなんですかぁ」と察してくれる。

勿論、その他にも良い点や悪い点、気づいた点もちゃんと報告しますが、ここでのやりとりは1-2分で終わりです。それで合否が決定します。 もうちょっと議論する時間があっても良いと思うのですが、そこに時間はかけないみたいです。

 企業によってやりかたは色々あると思いますが、殆どはこれだけの会話で決まります。

 

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採用されない理由は？

もし採用されて、職場に慣れ親しめたら、面接に来られたこの方もきっと能力を発揮して、会社のみんなに貢献してくれてたはずです。

でも面接したときはそう感じさせなかったのには理由があります。

 職務履歴書に書いてある内容を上手く説明できなかった。

につきると思います。 例えば、

• プロジェクトマネジメントの経験があるなら、それがどの程度大変だったか、大変だけど何が自分にとってどのような良い経験になったのか、等々経験があれば説明できるところは沢山あるはずです。
• 開発の実績についても、自分がどのような役割で、何を任されて、何を基準に実績と考えたのか、等言えると思います。
• 英語でのやりとりも、言葉に詰まった理由を日本語で話して、通常業務では英語をこのような使い方をしているからすぐに受け答えできない、のような説明があれば納得できたかもしれない。

これだけでも結構喋れますよね。確実に30分以上はかかるはずです。

難しいところは長くしすぎないで説明を正確且つコンパクトにすることが重要です。 説明が長いと、話についていけなくなります。

 

では、採用される方はどうでしょう

自信に満ち溢れてます。自己紹介も簡潔で、自分の経験や実績を自ら積極的に説明しようとします。

質問に対して分からないところは、はっきりとここが分からないと言います。

そして一番の理由は、

この人と働いたらきっと所属部署の業務が助かるだろうなー

という印象が残ったからです。

 短時間で人に好印象を与えるのってかなり難しいですよね。 それでもそれを成し遂げる人は最終的に採用されます。

試用期間中も積極的に業務内容を理解しようとする努力が見えます。

 

じゃ、採用されるにはどうしたらいいか？

面接の場数を増やして、面接官と沢山話して失敗を学んでいくことが重要です。

 面接に落ちても、その面接官と話したことを覚えて次の面接に活かします。

必要なのは、面接官に質問されるであろう内容を予想して、期待される回答が出来ることです。

場合によっては、その企業が期待する要項と自分の能力にギャップがあるため断られるパターンもあります。 話してみてこの会社には入りたくない、実際に思っていた職務内容と違う、と思って辞退するケースもあります。

不採用理由は教えてくれませんし、面接に落ちても落ち込む必要は全くありません。

 

最後に

面接は、応募するポジションとその会社について積極的に質問できる良い機会です。

直接話せるチャンスがあるのは貴重なので、どんどんチャレンジして、場数を増やし、面接に前向きに挑んでいければ、きっと良い結果に繋がると信じています。

 

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