ある日同僚から「上司との面談は録音しておいたほうが良いよ」と録音機を見せてくれました。
「えっ、録音機!」、職場にこんなものが必要な時代になったのかと、驚きました。
でも確かに、その時々に上司がどのような高圧的な発言内容をいちいち覚えていないので、記録として残しておくのは後々良いかもしれないと考えました。
購入を決めるまで色々考えさせられました。
最初に気になったのは録音の違法性についてです。
過去の事例からみると秘密録音がパワハラの証拠として裁判で認められたケースがあったそうです。
また、自分の声が一緒に録音されていて、パワハラの証拠の収集を目的としてれば、裁判でも証拠としてみなされる可能性があります。
合法なら問題無いかなと思い、家電量販店に録音機を買いに行きました。
以下の性能を重視して選びました。
容量や付属機能によって録音機の金額がアップします。
当時は(今もそうですが)大体どの機種も5000円以上しました。 こんなことに5000円もと思いましたが、自分の身を守る為の出費です。仕方がありません。
録音機を購入してから色々機能の検証をしました。ポケットに入れて自分の声を録音して、どれほど上手く録音できているか再生して聞いてみたり。 ポケットの中で画面を見ずに録音機の電源を入れて録音ボタンを押せるか確認してみたり。
こんな練習が必要なのかと、とても悲しく感じました。
ある日、転職エージェントと一緒にランチミーティングをして会社に戻ったら、上司に呼び出されて別室に連れてかれました。
キタ!録音機の出番だ!
と思い、ズボンの前ポケットに録音機を忍ばせ、ドキドキしながら電源ボタンをオンにして録音ボタンを押しました。
上司は自分が何故お昼時間を10分オーバーした理由について、しつこく聞いてきました。 転職エージェントと会っていたことは言いたくなかったので、「プライベートなことは言いたくない」と意思表示をしたら、上司はさらに追求してきました。 (詳しくはこの記事で)
1時間後に上司から解放され、早速録音機を確認してみたら、あれっ電源が入っていない。。。あんなに練習したのに。。。 こんなオチでごめんなさい。
結局それ以降録音機の出番はありませんでした。
上司は、何かを察知したのか、直接面談せずにメールで攻撃してくるようになったからです。
メールの内容は如何に私の勤務態度が部署の人々に悪影響を及ぼしているか等々、長々と書いてありました。 同僚にそのメール内容を見せたところ、その同僚は過去に同じような内容のメールを受け取ったので、それを私に見せてくれました。
そうか、こういうやり方なんだ。
メールは録音に比べ簡単に保存しやすいので、それをどんどん保存して、内容が最も酷いものをいくつかピックアップして担当人事に見せました。
そしたらその人事担当の方は
「今度このようなメールを受け取ったら教えて欲しい」
というだけでした。 どうもまともに取り合ってくれない様子でした。
これだったら、もし録音があってそれを人事に聞かせても何も改善しないんだろうな、と諦めた瞬間でした。
確かに録音やメールを保存することで、言った言わないの証拠にはなると思いますが、その証拠だけで状況が改善するとは思えません。 結局は人事が問題を真剣に取り合って、問題とされる人物に注意をしない限り、何も変わりません。
人事が動いてくれなきゃどうしようもないですし、その証拠をもとに裁判なんかするよりも転職したほうが苦労しません。
ただ、録音やメールの保存は有益な行動だと思います。
私のケースは、上司が問題で人事が助けてくれないパターンでした。 しかし、もし上司ではなく同僚が私を攻撃した場合、録音しておけば誰が悪いのか第3者による判断ができます。 人事も上司に対してより一般社員相手のほうが動きやすいかもしれません。
今の職場で録音機は必要ありませんが、気がかりなメールは必ず保存するようにしてます。 会社も変われば人事も変わるので、きっと対応も違うはずです。 また、後々どのように転ぶか分からないので、万が一の備えとして保存を心がけています。
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